こんにちは、のあです!
今回は、退職後の生活を支えてくれる「失業手当」について分かりやすくまとめてみました。
失業手当ってどんな制度?
自己都合退職でももらえるの?
バイトや再就職をするとどうなるの?
この記事では、そんな疑問に答えながら、
☑︎もらえる条件
☑︎手続きの流れ
☑︎金額の目安
☑︎気をつけたいポイント
☑︎再就職手当でもらえるお金について
をわかりやすく紹介していきます!
これから転職を考えてる方や、一度立ち止まっている方の参考になれば嬉しいです。
この記事の内容
1、失業保険(失業手当)って何?

「失業手当(正式には基本手当)」とは、雇用保険に加入していた人が失業したときに新しい仕事が見つかるまでの生活を支えるために支給されるお金です。
突然の退職や解雇、契約期間の満了などで職を失ったとき、すぐに再就職活動を始められるように、国が支援してくれる制度です。
2、失業手当を受け取るための条件は?
失業手当をもらうためには、いくつかの条件があります。
☑︎雇用保険に離職日以前2年以内に一定期間(12ヶ月)以上加入していたこと
☑︎退職後、ハローワークで「求職の申し込み」をしていること
☑︎働く意思や能力があって、積極的に求職活動をしていること
会社都合での退職(倒産や解雇など)の場合はもちろん、自己都合の退職でも、条件を満たせれば受け取ることができます。

雇用保険てなんですか?

雇用保険とは、働く人が失業した時や、育児・介護などで仕事を休むときに、生活を支えるためのお金を給付してくれる制度です。失業手当はその中の一つです。

でも加入するにはどうしたらいいんですか?

加入するには、以下の条件があります!
・1週間の所定労働時間が 20 時間以上(残業を含まない)
・雇用されてから31 日以上働く見込みがある人
大体の正規職員の人は加入できているはずです!
3、失業手当っていくらもらえるの?

受け取れる金額は、退勤前の6ヶ月間の給与をもとに「基本手当日額」が決まります
賃金日額の45〜80%ほどが目安(大体60%と考えておくと分かりやすい)
給付期間は、失業の理由や年齢、雇用保険の加入年数によって変わってきます
・自己都合退職の場合:給付日数は90〜150日ほど
・会社都合退職の場合:給付日数は最大330日まで延長できることもあります
↓計算シミュレーション↓

実際に、月収25万円の場合の例を用いて表を作成してみました!
この時、賃金日額の45〜80%は仮に60%と考えて計算してみます
↓月収25万円の例↓

4、失業手当をもらうために必要なものは?
・雇用保険被保険者証
・離職票ー1・2(2枚)
・写真付き本人確認証書類(マイナンバーカード、運転免許証、パスポート)
・証明写真(縦3cm✖️横2.4)
・印鑑(いらないこともあるが、持っていくと安心)
・普通預金通帳(手当をもらう振込口座)
5、失業手当をもらうための流れ

1、退職後にハローワークで手続きをする
→「求職の申し込み」をハローワークで行う(受給資格決定日)
→雇用保険説明会に参加する
→失業認定報告書の提出
2、失業認定を受ける(通常4週間に1回)
→4週間に1回、ハローワークで失業認定を受ける
→認定日には、求職活動の報告が必要です
3、7日間の待機期間がある
→失業手当には7日間の待機期間が必ずあります
→自己都合、会社都合のどちらも同じ
4、自己都合退職は、さらに給付制限がある
→自己都合退職の場合、7日間の待機期間に加えて2ヶ月程度の給付制限期間があります。
→会社都合の場合、給付制限なしですぐに受給できる
5、条件が整えば、手当の給付がスタート!!
ここまでの手順をしっかり踏んで、条件が整うといよいよ失業手当の支給が始まります。
6、失業手当の注意点

「知らずに損した」などにならないように、事前に注意点をチェックしておきましょう!
①離職票が会社から届かないと、手続きできない
②すぐにはもらえない!支給までのタイムラグに注意
③求職活動が必須!
④アルバイト、副業に注意!収入があると減額・停止も…
⑤もらえる期間には期限がある!延長にも条件あり
⑥「自己都合退職」でも例外的に給付制限が免除されることも
⑦一度失業手当を受給すると、加入年数のカウントがリセットされる
↓詳しく説明していきます↓
①離職票が会社から届かないと、手続きできない
・離職票がないと、ハローワークで手続きできない
・会社からの発行が遅れることもある(早めに確認を!)
②すぐにはもらえない!支給までのタイムラグに注意
・7日間の待機期間がある
・自己都合退職なら、さらに2ヶ月間の給付制限もあり
・支給までの生活費に余裕を持っておきましょう!

この給付制限の間生活費が足りないので、アルバイトなどをしても失業手当を受け取ることはできますか?

はい!大丈夫です!
ですが、これにも注意点がいくつかあります。
・ハローワークに申告が必要→申告しないと、不正受給になってします!
・待機期間の7日間にアルバイトはしてはいけない
・「週20時間未満」かつ「正社員雇用の予定がない」
③求職活動が必須!
・失業手当は「働く意思」がある人が対象
・認定日ごとに求職実績が必要(ハローワークでの相談・求人応募など)
・認定されないと給付が止まることもある
④アルバイト、副業に注意!収入があると減額・停止も…
・アルバイトをすると、「就労」とみなされる場合がある
・1日4時間以上(週20時間以上)の勤務は、「就労扱い」で支給停止の可能性
・事前にハローワークに相談して確認しておくことが◎
⑤もらえる期間には期限がある!延長にも条件あり
・所定給付日数は最大でも330日(会社都合退職の場合)
↓自己都合の場合↓
被保険者期間:10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 |
90日 | 120日 | 150日 |
・期限内に全て受給できなければ、残りは失効
・病気、妊娠などの理由で「受給期間の延長申請」は可能(要手続き)
⑥「自己都合退職」でも例外的に給付制限が免除されることも
・ハラスメント、長時間労働など正当な理由があれば、「特定理由離職者」扱いになることも
・医師の診断書や証拠があれば相談可能
⑦一度失業手当を受給すると、加入年数のカウントがリセットされる
・失業手当を受け取り終えた時点で、それまでの雇用保険の加入期間がリセットされます。
・例えば、5年加入していたとしても、一度失業手当を受給すると、それまでの5年の加入期間はリセットされます。その後にまた手当を受け取りたいと思った場合は、新たに12ヶ月以上、雇用保険に加入して働く必要があります。
7、就業促進給付ってなに?

・再就職の促進と支援が目的の給付
・一定要件を満たした基本手当の受給者が再就職した場合(再就職手当)や、アルバイト等に就業した場合(就業手当)に支給される
再就職手当をもらうための主な条件
・失業手当の受給資格がある人
→ハローワークに求職申し込みをしていることが前提
・失業手当の支給日数の残りが1/3以上の状態で再就職が決まる
→例)所定給付日数が90日以内なら、31日以上残っている必要がある
・再就職先で「1年以上働く見込みがある」こと
→雇用期間の定めがない、もしくは契約期間が1年以上ある
・再就職先が正社員、契約社員、パートなど、雇用保険に加入する働き方であること
→雇用保険に加入しない日雇いや短期バイトは対象外
・ハローワークに紹介された求人or自分で見つけた場合でも問題なし
→自分で見つけた求人は、就職前に必ずハローワークに報告する
→就業日までに失業認定を1回以上受けていること
・前職の会社と関係のない職場であること
→前の職場への再就職や関連会社はNG
例)同じ社会医療法人など
・失業手当の受給資格決定前から内定していた再就職先でないこと
・過去3年間に再就職手当をもらっていないこと
再就職手当をもらうための流れ
1、事前にハローワークに「就職が決まりました」と報告
2、指定の書類を提出(再就職先からの採用証明書、失業認定申告書、雇用保険受給資格者証)
3、審査を経て、再就職手当が振り込まれる(数週間〜1ヶ月程度)

再就職手当はいくらもらえるの?

失業手当の残りの60〜70%相当額が支給されます!
さいごに

私も初めは知らないことばかりで戸惑いましたが、知っておくと安心できます。「知らなかった」と後で後悔しないように、少しでも参考になれば嬉しいです!
手続きや制度の言葉って、難しく感じてしまいますが、知っているかどうかで安心感も大きく変わります。
このブログでは、これからも看護師さんや転職を考えてる方に向けて、分かりやすく役立つ情報を発信していきたいと思います。
良かったら、他の記事もぜひチェックしてみてくださいね☺︎

最後まで読んでくださって、ありがとうございました!