こんにちは、初めまして。
看護師7年目ののあです。
現在私は、耳鼻咽喉科クリニックで働きながら、派遣やバイトとしても複数の職場を掛け持ちしています。
今の職場は、人間関係や福利厚生がとても良く、日々楽しく充実した生活を送っています。
この記事では、私自身がこれまで転職を繰り返す中で悩んでいたことや、転職して良かったと思ったことをお伝えしていきます。
看護師として、特に病棟未経験だった私が、どんなふうに職場を選び、どう気持ちが変化していったのか。
そんな経験を通じて、今つらいと感じている方が、
「もしかしたら私も何か変えられるかもしれない」そんなふうに思えるきっかけになれば嬉しいです。
今後も転職のコツや職場の雰囲気、私なりの気づきを少しづつ書いていきたいと思っています。
もし気になるテーマがあれば、ぜひまた読みにきてもらえたら嬉しいです。

この記事の内容
看護師7年間の経歴
PICU(小児集中治療室)

看護師としてのキャリアのスタートは小児集中治療室(PICU)でした。
入社前はNICUで働くことを希望していましたが、実際に配置されたのは重症の子どもたちが入院しているPICUでした。
毎日緊張の連続で、夢の中でもモニター音や子どもたちの泣き声が聞こえてくるようになり、寝ている時でさえ仕事をしているような感覚でした。
心が休まる時間がほとんどなく、入社2〜3ヶ月ほど経つ頃には、精神的な負担を強く感じるようになりました。
張り詰めた空気感と厳しい先輩からの指導の中で、次第に仕事に行くことが苦痛になり、通勤電車で嘔吐してしまうこともありました。
半年後には全身に湿疹も出てきて、心身の限界を感じて退職を決意しました。
その後は保育園2社、内視鏡クリニックなどで働き、医療・福祉・保育園など、さまざまな分野で経験を積んできました。
保育園編

保育園では、1社目が半年、2社目が3ヶ月で退職しています。
保育園をなぜ退職してしまったのかというと、看護師いらないよね?となったからです。
保育園での看護師の仕事は、主には0歳児の保育や病児保育、内服薬のある園児への投薬、アレルギーへの配慮、怪我や体調不良時の対応などが中心でした。
でも実際には保育士さんが対応していることが多くて、病児の子がいる日でも「今日は他の子供達の保育に入ってください」とお願いされることがありました。
子どもたちは本当に可愛くて、元気でいっぱいな子たちと過ごす時間はとても癒されるものでした。
ただ、その一方で「自分は看護師としてこの場でどれだけ役に立てているのかな」と感じることが増えていき、悩んだ末に退職を選びました。
その後、採血すらできない状況に焦りを感じ、「看護師としてのスキルを磨いていきたい」と思うようになりました。
内視鏡クリニック編

そんな時、求人サイトで見つけたのが、家から近い内視鏡を扱う消化器内科のクリニックでした。
初めてのクリニック勤務で、初出勤の日のことは今でも鮮明に覚えています。
入職時に渡されるべき書類が渡されず、契約条件が曖昧なまま勤務が始まったことはとても驚きました。
その時点で少し不安を感じてはいたものの、「スキルを身につけたい」という思いから、まずは頑張ってみようと気持ちを切り替えて勤務を始めました。
業務は、内科と内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)の補助が中心で、覚えることは本当にたくさんありました。
小児の看護からは一転、初めて聞く医療用語や成人の基準値を一つひとつ覚えていくところからのスタート。
毎日が勉強の日々でした。
ようやく業務に慣れてきた頃、気づき始めたのは職場環境の違和感でした。
お給料の振り込みが遅れたり、提出した書類がなくなったり…。
看護業務以外の仕事まで任されることも多くなっていきました。他部署のスタッフも看護師がなんでもして当たり前という雰囲気になっていました。
中でも驚いたのは、トイレ掃除まで看護師の業務として行っていたこと。
トイレ掃除が嫌だったわけではありません。でも、受付や助手の方、診療介助のスタッフなど、他の職員は誰も掃除をせず、なぜか看護師だけが毎日それを担っていました。
みんなが使う場所なのに、自分たちは一切手を出さないそんな光景に、最初は本当に驚きました。
「これがこの職場での当たり前なんだ」と感じる一方で、少しづつ違和感が積み重なったのを覚えています。
辞めるきっかけになったのは、「誰に気に入られているか」で評価や待遇が決まってしまうような環境に、少しずつ違和感を抱くようになったことでした。
業務にあまり関わっていないスタッフが上の人に好かれているだけでお給料が上がっていく一方で、私はやっていないことを「やった」と言われたり、陰口を広められたりして、いつの間にか待遇が下がっていくような場面が何度もありました。
最初のうちは、「もっと頑張ればきっとわかってもらえる」と信じていました。
でも、どれだけ努力しても正しく評価されないままで、この先ここで働き続ける意味があるのかな…と、次第に感じるようになりました。
この経験を通して、私は一つの大切なことに気づきました。
スキルや経験ももちろん大事だけれど、それ以上に、「自分が安心して働ける環境かどうか」
「ちゃんと見てくれる人がいるかどうか」は、働き続けるうえでとても大切な要素なんだということです。
最終的に、私はその職場を2年半で離れることになりましたが、あの経験があったからこそ、今は“自分らしく、納得できる働き方”を大切にしたいという気持ちが強くなったと感じています。
つらい事もたくさんあり、思うように評価されない日々もありましたが、そんな中でひとつ、大きな出会いがありました。
当時から仲が良くて、退職後も毎日のように連絡を取り合う関係が続いていたスタッフの方です。
その後と現在

その後、クリニックを辞めてからは、1年ほど派遣やバイトをしながら、さまざまな現場で経験をしました。
短期間の仕事が多い中でも、それぞれの職場で学ぶことが多く、自分の働き方や価値観を見直す きっかけにもなりました。
そんなある日、その内視鏡クリニックで仲の良かった方から、 「仲のいい先生が耳鼻科クリニックを立ち上げる予定で、今ちょうど看護師さんを探しているんだけど、どう?」と声をかけていただきました。
そのご縁が、今働いている職場につながっています。
紹介してくれた方の存在があったからこそ、安心して新しい環境に飛び込むことができましたし、実際に働いてみると、人間関係がとても良くて、先生ともフラットに仕事ができていて、毎日がとても穏やかです。
待遇もとても良く、”ホワイト企業を通り越してクリア”と毎日思うほど理想的な職場です。
つらい経験があったからこそ、人との出会いや、自分が本当に大切にしたい働き方に気づくことができました。
転職を繰り返して気づいたこと
看護師として働きはじめてから、私はこれまでにいくつかの職場を経験してきました。
PICU(小児集中治療室)での勤務から始まり、保育園、内視鏡クリニック、派遣やバイトなど、気づけば何度も環境を変えてきたことになります。
かつての私は、そういった“転職の多さ”や“病棟経験がないこと”に強いコンプレックスを抱えていました。
「周りの看護師のようにキャリアを積めていないんじゃないか」
「こんな自分に、自信を持てる日は来るのかな」
そんな不安を、ずっと抱えていたように思います。
でも、職場を変えるたびに感じたのは、環境が変わるだけで、気持ちも働き方も驚くほど変わるということでした。
最初はうまく馴染めなかった場所でも、少しずつ慣れていく中で優しい先輩や仲間に恵まれ、仕事をひとつずつ覚え、
「あなたがいてくれて助かったよ」と言ってもらえた日には、何度も救われるような気持ちになりました。
内視鏡クリニックでは、厳しい環境や理不尽さに心が折れかけたこともありましたが、そこで出会った信頼できる仲間が、今の職場を紹介してくれたことで、働くことがまた前向きに思えるようになりました。
そして今、ようやく「病棟経験がないからダメ」ではなく、
「自分がどういう働き方をして、誰と関わっていくか」の方がずっと大事だと心から思えるようになりました。
転職を重ねたことで、自分の軸や価値観が少しずつ育っていき、
「今の私は、ちゃんと看護師として働けている」と、やっと胸を張って言えるようになった気がします。
職場に悩んでいる方へ伝えたいのは、
「今いる場所がすべてではない」ということ。
そして、「転職を繰り返すこと=逃げ」ではなく、
「自分に合った場所を探すための選択肢のひとつ」だということです。
転職で悩んでる方へ

辛いと感じたまま我慢を続ける必要はありません。
自分に合った働き方や環境は必ずどこかにあります。
仕事は、人生の中でもとても長い時間を占めています。
だからこそ、毎日がつらい・楽しくないと感じていると、気付かないうちに心も疲れてしまいます。
私は転職を通じて、「自分に合った場所を見つけることは、自分らしく生きるためにとても大切なこと」だと感じました。
無理をして続けることが全てではありません。
もし今、少しでも「このままでいいのかな」と思っているなら、それは環境を見直すサインかもしれません。
もちろん、どんな職場でも最初は覚えることが多かったり、努力が必要な場面もたくさんあります。
「できないことを乗り越える努力」は、どの環境でも少なからず必要だと私は考えています。
でも、どんなに頑張っても、どうしても自分に合わない環境もあります。
努力と環境そのどちらかが問題なのかを見極めることが、とても大切だと思うんです。
「今」がうまくいかないからといって、あなた自身の価値が決まるわけではありません。
自分の価値は自分で決めていくものです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
このサイトでは、そんな悩みや迷いを抱えている方に向けて、少しでも「私も変われるかもしれない」と思ってもらえるような情報を、これから届けていきたいと思っています。